保育環境について

2020.09.10

パステルグループブログ

社会福祉法人 颯和会では「子どもたちが選択して遊び込める環境」を構築するため保育環境を日々見直し設定をしています。

今回、事前にクラスの担当保育者と話し合い保育環境構成の計画を立てて、棚やおもちゃ等を購入し、保育室の環境を変更しました。

 

その後クラスでは、おもちゃやコーナー等で夢中で遊んでいるという声が担任より聞かれました。

この「夢中になる」という経験が非常に大切だと思います。

大人でも子どもでも何かに没頭することや集中することが人生の中で非常に重要だと考えます。

以前、某水泳の日本記録保持者のアスリートの方とお話させて頂いた時に、目標を達成するためには、練習中等に今何かをしているという感覚ではなく、それすらも忘れ解き放たれている感覚が重要とおっしゃっていました。それに対して私が「子どもたちが遊んでいる時は、遊びに夢中になっていて、それと似たような感覚でしょうか」と質問したら、「まさにそのような感覚です」とおっしゃっていました。

また、心理学者のM.チクセントミハイは「時を忘れるくらい、完全に集中して対象に入り込んでいる精神的な状態」をフローと提唱し、人生を充実させるために必要な要素としています。

そのような「夢中になれる」「集中できる」「遊び込める」ような環境を構築することは保育者としての役割だと考えます。

新型コロナウイルス感染症により、園外での保育や行事が縮小されるなか、上記の環境の設定など今できることに注力をしていきたいと思います。

写真は環境設定の計画図や現在の保育室、及び保育室に行ったら1歳児の園児が夢中になっていたドイツ製のクネクネバーン(名前がかわいいですね)というおもちゃです。